ローコスト住宅を建てるとしたらどれくらい安い?
ローコスト住宅という言葉があるように、高くて当たり前の住宅に関しても安価に建造できる方法が存在します。普通に考えると、安かろう悪かろうという言葉が頭に浮かんでしまうかもしれませんが、費用が安く済むことを考えると検討の余地は十分あるのではないでしょうか。ちなみにローコスト住宅を選ぶ人の傾向としては、土地だけはすでにあり、家だけ建てたいといった場合や、自分で建てたいけれど予算はそれほどかけたくない、といった場合が挙げられます。もしくは平屋のような、小さくていいので自分で家を建ててみたいといった場合もなどもあります。それほど予算をかけずに、シンプルでいいので建設したいという要望があるときに選ばれているようです。ただし、平屋は坪数の割に建築コストがかかってしまうものだとも言われているので注意が必要です。建設会社等にもよりますが、ローコスト住宅はおおよそ坪単価40万円までのものや、工事費が2,000万円以内の注文住宅のことを指すようです。これが安価と言えるかはケースバイケースですが、全体の傾向として費用をかなり抑えている価格帯がこの辺りと言えます。建設する側はどうやって費用を安く抑えているかというと、様々な要因がありますが、大きくは3つの理由があるようです。まず広告を出しておらず、広告費がかかっていない事があげられます。よくテレビCMで見るような大手のハウスメーカーなどはそれができないため、あまり知らないハウスメーカーだからと不安に思わないようにしましょう。宣伝広告費の予算を削って建造費を安くしているのです。そして作業効率を上げることによって人件費を抑えています。家を建てるのは一大プロジェクトなので、大勢の人員が数か月にわたって、ときには1年ほどかけて作るものです。ほんの少し工期が伸びただけで予定より費用がかなりかかってしまうのは人件費部分であり、そこを上手く融通できる会社が安く仕上げられるハウスメーカーだと考えておくと良いでしょう。最後は材料費です。主に大量発注によるコスト削減という、どの業界でも行われている取引を導入することにより、材料費を安く抑えています。広告費をかけず人員を上手く使い、材料費も抑える、これがシンプル建設のコツなのです。ローコスト住宅は設計段階でも調整可能です。間取りやデザインをシンプルにしておくことで、建築コストがカットできると言われています。複雑な廊下などを作ろうとすると作る側も大変ですしコストもかさみますが、四角い部屋をまっすぐな廊下で繋いだような住宅を作るのはそれほど難しくはありません。そして、できるだけ一般的な規格のものを使うようにすれば全体的なコストを安く抑えられます。素人では細かいところまで見極めるのは難しいかもしれませんが、ハウスメーカーと相談しながらできるところは一般的なものを選んで行けば総合的に安くすることも可能です。